さてさて、前回の更新から大分間が空いてしまいましたが、久々にバーチャロン全書籍レビューの続きをやろうかと思います。
番外編含めれば定期的にはやってましたけどね(笑)。
過去記事がきになる方はカテゴリー欄の「電脳戦機バーチャロン書籍紹介」から飛んでみてください。U^ェ^U
では、今回は1998年。今も愛されるオラタンが稼働し始めた年です!
GAMESTMOOK Vol.157 電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム
発売日:1998/09/27
出版社:新声社
定価:1780円
・ゲーム攻略度:★★★★
テキスト量は多いですが読みやすく纏められており、OMGから膨大に増えた攻撃のバリエーションを網羅しつつも、相殺表や回避困難な攻撃に関しては実戦で必要なものをピックアップされていて、そのさじ加減が絶妙です。しかしこの本が発売されたすぐ後に鬼マインが発見されたのはタイミング悪かったですが(笑)。
・設定資料度:★★
特に目新しいものはありませんが、2024年現在じゃ逆にレアかもしれないゲーム内モデルを使った各キャラのCGがDNA、RNAカラー両方載っていたりします(笑)。あとライデンのみカトキハジメ氏による準備稿が載っていますね(確かCHRONICLE15で再録された筈)。
・入手難易度:★
中古通販サイトやネットオークション等で安価に入手可能。
・独自性:★★
あくまでゲーム攻略がメインですが、この本が初出となるハイエンドCGが載っていたり、5.2の攻略本三冊の中では、簡単にですが唯一アジムにも触れていたりします(CGモデルと簡単なデータが載っているのみですが)。
・解説
自分的にはオラタン5.2の攻略本はこれがベストかなと思います。まだネット黎明期で誰もが攻略サイトを見れる時代ではなかったので、ゲームの情報量が膨大すぎる本作品を知るにあたって、当時は必須レベルの本だったんじゃないかなあ、と思っています。直撃世代なのでちょっと思い入れ補正入ってるかもしれませんが。(;´▽`)
各キャラの武器データはこんな感じに載っていて、自分的には見やすい構成になっていると思うのですがどうでしょう。
相殺表は対戦で多用する攻撃に絞って掲載されています。ここらへんはアーケードゲーム専門誌のライターが作っているだけありますね。
電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム ULTIMATE MISSION
発売日:1998/12/01
出版社:マイクロデザイン出版局
定価:1410円
・ゲーム攻略度:★★
詳しくは後述しますが、ゲーム攻略に関しては最後の方に各キャラ4ページほど載っているのみで、本書にとってはおまけみたいなもんです。(;´▽`)
・設定資料度:★
表紙とピンナップのハイエンドCGはこの本が初出のものですが、設定資料としての要素はほぼありません。
・入手難易度:★★★★
あまり数が出回ってないのもありますが、何故か定価の倍以上で売られている事が多いです。確かに風変わりな内容の本ではありますが…(笑)。
・独自性:★★★★★
ゲーム攻略や美麗なCGよりも、全国のトッププレイヤー名鑑や彼らの拠点となるゲームセンター、そしてその付近のグルメスポットの紹介なんかも載っています(笑)。更に、オラタンはクソゲーなのか!?なんていう、普通の攻略本なんかではとても取り上げられないようなコラムも載っています。(;´▽`)
・解説
ゲーム批評という雑誌を出していた出版社から発売された本なだけあり、他の攻略本とはひと味もふた味も違う奇書(笑)となっています。攻略やデータそっちのけですからね。(;´▽`)
ただ、まだネット黎明期でもありますし、比較的おおらかな時代だったのもあってか、プレイヤーの発言の中にはやや過激なもの(○○は認めない、待ち逃げ上等、など)もあったりするので、ちょっと読む人を選ぶかもしれませんね。1998年当時の空気を追体験出来るという意味では貴重な本かもしれません。
こんな感じに全国のプレイスポットが紹介されていますが、神奈川が載ってない…なぜ…(´^q^`)
オラタンクソゲー検証…でもまあ確かに、5.2はバランス悪かったですからね…(;´▽`)
凄いのはただ検証するだけではなく、クソゲーと呼ばれる原因を突き止め、それをなんとプロデューサーであるワタリさんにインタビューで訊くというチャレンジャーなことをやってたのには驚きました(笑)。
電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム オフィシャルガイド
発売日:1998/12/08
出版社:ソフトバンク
定価:1500円
・ゲーム攻略度:★★★
操作方法や各キャラのデータはビッシリと載っているのですが、対人戦攻略についてはなんと全く載っていません。一人プレイ用と考えるか、本のタイトル通り、ガイドブックくらいに考えた方がいいかもしれません。(;´Д`)
・設定資料度:★
特に新しい情報は無し。各キャラのCGイラストすら載っていません(汗)。
・入手難易度:★★★
数は出回っているのですが、何故か定価以下では中々見つかりません。ちょっと内容と価値が不釣り合いのような…。
・独自性:★
初出となるハイエンドCGもありませんし、独自要素と言ったら2024年現在ではとてもめずらしい、袋とじがあることでしょうか(笑)。内容は鬼マインやERLの散歩、ゼロ距離しゃがみ竜巻等、ちょっとバグっぽいテクニックが紹介されています。
・解説
5.2では唯一のセガ公式ガイドブックとなっているのですが、内容としてはゲーム攻略はちょっと中途半端ですし、ハイエンドCGもほぼ載っていないのでキャラや設定が好きな人にも需要はないでしょうし、今回紹介した3冊の中では一番微妙な内容となっているかもしれません。(;´▽`)
以上、1998年の書籍紹介でした。
アーケードゲームの攻略本は、家庭用と比べるとあまり発売されない方なので、5.4以降も含め、アーケード版オラタンの攻略本はこの3冊のみとなります。
当時を懐かしむ目的でなら充分買う価値はありますが、今現在5.2が稼働しているゲーセンが残っているかはわかりませんし、ドリキャス版5.2は発売当時でも通信対戦は出来なかったので、2024年現在では最早コレクター需要しか残っていないとも言えます。(;´▽`)
さて次回は、1999~2000年の書籍を紹介していく予定です。
ドリキャス版が発売された時期でもあり、攻略本、設定集、CG集と多数の関連書籍が発売した時期となるので、恐らく大ボリュームになると予想されます。考えただけで肩と目が疲れそうだ。(´^q^`)
おまけ。
ゲーメストムックのみ発売当時に買ったもので、家で何度も読んだだけでなく、学校に持って行って友人と読みながら意見交換したりしていたので、もうズタボロです(笑)。何度断捨離しても処分出来なかった思い出の本です。U^ェ^U