忘れた頃にやってくる、バーチャロン書籍紹介シリーズです(笑)。
今回は1999~2000年。ドリキャス版オラタンが発売され、今でもチャロナーの間で語り草となっているネット対戦も始まり、攻略本だけでなく、CG集や設定集等も発売され、アーケードでは最終バージョンである5.66も稼働し、オラタン熱が最も加速していた時期だと思っています。U^ェ^U
過去記事が気になる方はカテゴリー欄の「電脳戦機バーチャロン書籍紹介」から飛んでみてください。U^ェ^U
電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム パーフェクトガイド ウェポン&テクニック編
発売日:1999/12/27
出版社:ソフトバンク
ページ数:224P
定価:1300円
・ゲーム攻略度:★★★
基本的な操作方法や、各キャラの攻撃方法等が紹介されていますが、全体的にテキスト量が少なく、書いてあることも基本的なことが多いので、アーケード版からプレイし続けているプレイヤーには物足りないかも?
・設定資料度:★
設定や世界観に関する内容はほぼ無し。前作キャラとの繋がりについて少し触れていますが、設定上の繋がりではなく、あくまでゲームコンセプト上の繋がりとして語られています(グリスボックがベルグドルの後継機となっていたり)。
・入手難易度:★
中古通販サイトやネットオークション等で安価に入手可能。
・独自性:★
この本ならでは!という特徴は特にないかな?ネットワーク&バトル編とセットとして見れば少しは変わるかもしれませんが。(;´▽`)
・解説
今回はウェポン&テクニック編ということもあり、詳しい対戦攻略等は載っておらず、基本的なことを少ないテキスト量でまとめた感じで、正直物足りなさを感じてしまうのですが、DC版オラタン初の攻略本というのもあり、DC版で初めてオラタンに触れた人用にシンプルな内容となっているのかもしれません。まだプレイアブル解禁前ということもあり、アジムに関してもほぼ触れられていません。(´^q^`)
電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム パーフェクトプレイングマニュアル
発売日:2000/02/10
出版社:ケイブンシャ
ページ数:240P
定価:1480円
・ゲーム攻略度:★★★
一つ上で紹介したパーフェクトガイドと同じく、全キャラ共通の基本操作と各キャラの武器の解説と簡単な操作方法が載っていますが、対戦に関する記事は薄め。やはりDC版から入ってCPU戦や身近な人との画面分割対戦をするような環境に合わせた感じなのかしら。
・設定資料度:★
世界観設定に関する記述もほぼ無し。
・入手難易度:★
中古通販サイトやネットオークション等で安価に入手可能。
・独自性:★
ネット対戦のやり方やアジムの解説があるくらいで、パーフェクトガイドと同じく特にめぼしいものは無し。
・解説
この本もDC版から入った層を意識して作ったのかなあ、と思います。あまりマニアックすぎてもライトユーザーが入りにくくなってしまいますしね。(;´▽`)
ただ、ネット対戦モードの記事にはゲーム画面の画像が沢山載っているので、当時の空気感を懐かしむ目的なら、そこそこ楽しめるかもしれません(笑)。
ネット対戦モードの画面写真。懐かしいですね。(*´▽`)
電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム パーフェクトガイド ネットワーク&バトル編
発売日:2000/03/31
出版社:ソフトバンク
ページ数:312P
定価:1800円
・ゲーム攻略度:★★★★★
本を二冊に分けただけあり、対戦攻略の充実さはDC版オラタンの攻略本でも随一となっています。機体別の戦術はもちろん、対戦相手別の攻略法や相殺法、1ページずつですがウェポン&テクニック編に載っていた武装の解説も、簡単にですが載っています。
・設定資料度:★
世界観設定に関する記述はほぼ無し。
・入手難易度:★
中古通販サイトやネットオークション等で安価に入手可能。
・独自性:★★★
発売が少し遅めなのもあり、アーケード版も含めてアジムの武装解説が載っている数少ない攻略本でもあります。真剣勝負には使われないことが多いからか、対戦攻略は載っていませんが(笑)。
・解説
DC版オラタンの攻略本としてはこれがベストなのではと思っています。それに最終バージョンである5.66と比べても、本作5.45は初期バージョンである5.2ほどバランスが大きく異なるわけではないので、現時点で最新のバージョンであるマスターピース版のお供にも出来ると思います(やり込むと細かい違いが気になるかもしれませんが)。
電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム ザ ブック オブ サイバー スペース ダイバーズ
発売日:2000/04/10
出版社:双葉社
ページ数:128P
定価:1300円
・ゲーム攻略度:★★
この本は厳密には攻略本ではないため、ゲームの操作方法や各キャラの武装データが後半ページに少し載っている程度になっています。ただ特に真新しいデータは無く、武装データの表も見づらいのであまりオススメ出来ません。(;´▽`)
・設定資料度:★★
設定に関しては世界観の解説が冒頭に少しある程度なのですが、この書籍で初めて公開されたバーチャロイド、アファームド・ザ・グラップラーのハイエンドCGが載っているのは中々貴重な資料ではあると思います。CG自体は10年後に発売されたCHRONICLE15に再録されましたが、アファGの誕生秘話(簡単な文章ですが)はこの書籍でしか見れません(笑)。
・入手難易度:★★
入手自体はそんなに難しくないですが、1000円前後と、定価に近い価格で出回っている事が多いです。
・独自性:★★★★
ワタリさんカトキさん有井さんといういつものメンバーだけでなく、DC版のネットワーク対戦のシステム開発者や、ツインスティック制作担当者等、あまり表舞台に出てこないスタッフさんへのインタビューが載っていたりと、当時の空気感を追体験することが出来ます。
・解説
バーチャロンに関わる様々な人々のインタビューがメインコンテンツとなっている、ちょっと風変わりな書籍。どちらかというと雑誌のような構成になっている感じもします。余談ですが、ネッタン公式大会優勝者に配布されたゴールドパーツを装備したテムジンのハイエンドCGは、確かCHRONICLE20にも再録されていないため、ちょっとレアかもしれません(笑)。
ハイエンドCG化や立体化もされたゴールドパーツは、テムジンのヘッドギアだけかな?
まるで昨今のSNSにも当てはまるような記述も…w
電脳戦機バーチャロンシリーズ グラフィックマテリアルコレクション"マトリックスコレクション"
発売日:2000/11/15
出版社:メディアワークス
ページ数:合計232P
定価:3000円
・ゲーム攻略度:★
CG画集なのでゲーム関連の記述は一切なし(笑)。
・設定資料度:★★★★
VR本体と武器、そしてキャラによってはバックパック等の装備を外した状態も見られるので、OMGのパースペクティブと同じく、CGや立体物を作りたい方にとっては良い資料になると思います。
・入手難易度:★★
古本でも定価に近い価格で出回っている事が多いですが、割と沢山出回っているようで、入手自体は難しくないと思われます。
・独自性:★★★★
OMRで機体解説ページが用意されなかったキャラの武器や正面背面写真も載っていますし、後のCHRONICLE20にも再録されていないので、設定マニアにとってはかなり貴重な資料だと思われます。
・解説
オラタンの初期プレイアブルキャラ11機に、ホビージャパンで連載されていたOMR登場キャラを追加したCG画集。最初はオラタンの11キャラを収録したものが全3巻でバラ売りされていましたが、後にOMRを追加して纏められたものがこの本となっています。
この後に発売されたオラタンの設定資料集「真実の璧」にも各キャラのハイエンドCGは沢山載っているので、入手優先度は低めにはなりますが、当然こちらの方が掲載されているCG枚数は多めなので、各キャラを大判サイズでじっくりと見たい方にはとてもオススメです。
この書籍でしか見ることが出来ない、ベルメイトのRNA仕様。ホビージャパンの連載では背面のみ挿絵として登場していました。
電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム「真実の璧」
発売日:2000/12/31
出版社:ソフトバンク
ページ数:130P
定価:2800円
・ゲーム攻略度:★
設定資料集なので、ゲーム情報は無し。OMGのスキマティックと違い、インタビュー等も無いので、最初から最後まで文章とCGだけです(笑)。
・設定資料度:★★★★★
第2世代型VRがハイエンドCG付きで紹介され、それに合わせてVCa2年の第2世代型アファームド出現から、VCa4年のオラトリオ・タングラム戦役開闢までのストーリーも解説されているので、この一冊でオラタンの世界観を深く知ることが出来ます。
・入手難易度:★★★
それなりの数が出回っていますが、プレミアム化しているのか定価より少し高めになっていることが多いです。
・独自性:★★★★
CGや造形をやっている人じゃなければ、前述のCG集いらないんじゃないかというくらい、ハイエンドCGが沢山載っていますし、アファに関してはゲーム未登場のアタッカーやディスラプターのCGも載っているのはお得感ありますね。ただ、アジム、ブラットス、タングラムはストーリーでは触れられていますが、詳しい機体解説までは載っていません。
・解説
ドリームキャストマガジンにて(記憶違いでなければ)月一で連載されていたオラタンのキャラと世界観を解説していたコーナーを纏めて書籍化したもので、バーチャロンワールドの最重要人物であるリリン・プラジナーもこの書籍(連載)が初出となるくらい、設定マニアにとっては必須級の本となっています。
この本に載っているアファームドAは何故かOMR版とは違った独自のカラーとなっています。OMGアファの2Pカラーっぽいかな?
以上、1999~2000年の書籍紹介でした。
オラタンの書籍の特徴として、ゲーム攻略本には設定資料的なページはほぼ存在せず、CG集や設定資料集にはゲーム情報はおろかインタビューや関連アイテム紹介も載っていなかったりと、役割が徹底されています。これは多分、OMGと比べて情報量が膨大すぎるので、余計なページを割けなかったのではと思っています。(^^;
さて次回は、バーチャロンフォース、そしてマーズがリリースされた2002~2003年の書籍を紹介していく予定です。