金鍍金の地下迷宮 -FUnny MIdas Formicary-

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電脳戦機バーチャロン書籍紹介 CHAPTER06 2010~2015年

トレフィグの制作の方がちょっとスランプ気味なので、気分転換もかねて、久しぶりにバーチャロンの書籍紹介をしてみたいと思います。

過去記事が気になる方はカテゴリー欄の「電脳戦機バーチャロン書籍紹介」から飛んでみてください。U^ェ^U

 

今回は2010~2015年。アーケード三部作の移植がされ、コミケで公式同人誌が発売されたりと、シリーズ再燃の動きが見えた時期です。

 



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CYBER TROOPERS VIRTUAL-ON CHRONICLE15(Xbox360電脳戦機バーチャロンフォース』限定版「MEMORIAL BOX 15」同梱資料集)

発売日:2010/12/22

出版社:セガ

ページ数:150P

定価:10290円

 

・ゲーム攻略度:★

当時の販促物や画像、資料やインタビュー等が中心なので、ゲーム攻略情報は全くありません(笑)。

 

・設定資料度:★★★★

本書籍後半に、OMG~MARZまでのストーリーが載っているのですが、スキマティックや真実の璧、ハセガワのプラモデルの解説書に載っていたものをベースに、最新の設定に合わせアップデートされたものになっているので、過去の資料集を持っている人でもおさらいになると思います。イラスト面でも、貴重な準備稿や、VOXシリーズの没武器等も載っているので、バーチャロンの世界設定に興味のないゲームオンリーな人でも楽しめると思います。

 

・入手難易度:★★

入手自体は容易ですが、定価が約10000円と高めなので、2024年現在では中古で5000円前後が相場となっているようです。

 

・独自性:★★★

大半は過去15年の歴史を纏めた画像やテキスト資料なのですが、スキマティックにも載っていなかった、OMGのロケテスト時代の仮タイトルロゴやインストラクションカードの画像も小さくですが載っていますし、VOXの没武装等のラフイラスト資料は、この書籍が恐らく初公開と思われます。

 

・解説

15年分の資料に加え、(多分)今まで未公開だった蔵出し資料や、新録インタビュー等も加えた、バーチャロンの記録全集と呼ぶに相応しい内容…なのですが、その後「とある魔術の電脳戦機」限定版に付属するCHRONICLE20という、ほぼ上位互換の本が出てしまったので、今現在ではコレクターアイテムといった感じになっています。(;´▽`)

ですが、限定版にはこの書籍の他に、OMG~MARZまでのサントラや、ベビータングラムのスーパーボール(!)も付いていて、これらはCHRONICLE20には付いていないので、やはりマニアには必須アイテムかもしれません(笑)。

ちなみに、本書籍に載っている資料の中で、後のCHRONICLE20に未収録となっている記事は、

・「現代的身体の象徴としてのバーチャロイド

 等身大テムジン747Jのコラム

・「Voice of 2」

 スキマティックから再録された、亙さんと富野監督の対談

・「Voice of K」

 カトキさんの2010年新規インタビュー

・「Voice of J」

 亙さんの2010年新規インタビュー

…と、見落としがなければ以上となっています。

 

 


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電脳戦機バーチャロンフォース マスターズガイド

発売日:2010/12/30

出版社ソフトバンク

ページ数:160P

定価:2300円

 

・ゲーム攻略度:★★★★

基本的な操作方法はもちろん載っていますが、この本の大半を占めるのは全プレイアブルキャラの紹介となっていて、全59キャラ(ハッターはアファJCのページに少しだけ)を各キャラ2ページずつ使って紹介されています。キャラの大まかな解説と有用な攻撃、そしてダッシュやターボ、近接等、全攻撃手段がリストとなった所謂技表も載っています。ですが、対戦攻略に関してはほぼノータッチ。まあ2001年のゲームとしてはキャラ数が膨大ですからね…(;´▽`)

 

・設定資料度:★★

オラタン以降の攻略本はほぼそうなのですが、ゲーム内容に関するページで手一杯なのか、ストーリーやCG画像を楽しめるようなページはほぼありません…が、各キャラのゲーム内モデルの正面画像と、小さいですがスペシャルカラーとレアカラーが載っているので、資料価値がない訳ではないかもです。

 

・入手難易度:★★

新し目の本ということもあり、古本で容易に入手できるかと思います。価格相場は1500~2000円くらいです(2024年時点)。

 

・独自性:★★

この本ならでは!という要素はあまりないですが、フォース最終バージョン唯一の攻略本という意味では貴重かもしれません(笑)。あと巻末におまけとして箱◯版オラタンの技表が載っていますが、おまけレベルなのであまり期待しない方がいいかもです。(;´▽`)

 

・解説

手堅く纏められた基礎知識編とでも言える内容で、この時代だとCPU戦にしても対戦にしても、ネット上の攻略Wikiの方が有用だったりするので、ゲームの攻略本というものは既にファンアイテムとなってきているかもしれません。(;´▽`)

ですが、ゲーム画面をふんだんに使った解説は初心者でもわかりやすいと思うので、気楽に読む分には悪い本ではないかと思います。

 


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キャラ解説ページはこんな感じ。

 

 


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ハッター軍曹のMARZメモリアルアルバム

発売日:2011/12/29

出版社:株式会社セガ

ページ数:28P

定価:1000円

 

・ゲーム攻略度:★

CGとテキスト主体なので、ゲーム要素は無しです(笑)。

 

・設定資料度:★★★

セガワからキット化されたVR達のハイエンドCGが載っている他、亙さんによるMARZ結成の経緯や、ハッター軍曹は何者なのかというテキストが載っています。MARZの経緯はCHRONICLE15や20にもそれに近い文章が載っていますが、ハッター軍曹についての文章は恐らく再録されていないため、ちょっとレアかもしれません(笑)。

 

・入手難易度:★

コミケでのセガブースや、セガ公式通販サイトでのみ発売され、一般書店には流通していない…はずなのですが、特にプレミア化はしていないようで、安価で手に入ると思います。

 

・独自性:★★★

地味にレアなのが、アファTやフェイイェン等、ハセガワからキット化したVR達のMARZカラーのハイエンドCGが載っていること!プラモデルの説明書に塗装ガイドは載っていたと思いますが、ハイエンドCGはもしかしたらこの本でのみ見られるものかもしれません。ちなみに載っているのはアファT、フェイ、ガラヤカ、マイザーまでで、景清はまだ発売されていないために未収録。マーズには出ていない派生機達(アファTXやマイザーΓ等)のMARZカラーも載っているのも嬉しいところ。(^q^)

 

・解説

ハッター軍曹の元ネタである、バーチャロン開発チームの石畑さんによる講演で使われたハイエンドCGを再利用したCG集となっていて、先述のように、MARZカラーのハイエンドCGをたっぷり堪能できる本となっています。亙さんによるテキストも、ハッター軍曹が関わったと言われる、ハッピー&ハッピー事件、第二次ゲートオブタングラム作戦等、設定マニアが気になってしょうがなくなる情報が出てきてたりもするのですが、詳細は今後判明するかもしれないとはぐらかされてしまっています。亙さんセガ辞めちゃったし、今後日の目を見ることはあるのだろうか…(;´▽`)

 

 

 


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電脳戦機バーチャロン「One-Man Rescue」Vol.01

発売日:2012/08/10

出版社:株式会社セガ

ページ数:40P

定価:2000円(コミケセガブース価格。セガストア通販では2619円)

 

・ゲーム攻略度:★

CGとテキスト主体なので、ゲーム要素は無しです(笑)。

 

・設定資料度:★★★★

One-Man Rescueリブート企画ということで、ただの再録ではなく、本編テキストは大幅加筆され、新規の挿絵CGや機体解説も載っているので、ホビージャパン連載時を知っている方でも十分に読む価値があると思います。

 

・入手難易度:★★★

バーチャロンの公式同人誌は全て、コミケ等イベントでのセガブースや、セガ公式通販サイトでのみ発売となり、一般書店には流通していませんが、現在でも古本で定価前後で見かけることが多いです。ですが、恐らくもう販売終了していると思われるので、今後次第にプレミア化していくかもしれません。

 

・独自性:★★★

亙さんによるバーチャロンの小説や設定解説は非常に難解で、読む人を選ぶきらいがあるのですが、この頃の小説は更に癖が強くなっており、最後まできっちり読み切るには結構体力が必要かもしれません(笑)。更にその難解な設定や用語を覚え、世界観を噛み砕くのは、当時スキマティックや真実のを読み込んだ古参設定厨チャロナーでも大変かも…(;´▽`)

 

 

・解説

1999~2000年にかけて、ホビージャパンで連載されていたオフィシャルサイドストーリー、One-Man Rescueを、執筆者の亙さん自らが大幅に再構築し、セガ公式の同人誌として再スタートとなったもので、今回はその01巻となります。連載当時には存在しなかった(と思われる)新しい設定を取り込んでアップグレードされているのはもちろん、ハイエンドCGによる挿絵も数枚ですが追加され、登場するバーチャロイドの解説もしっかり載っています。

現在では「とある魔術の電脳戦機PS4限定版付属のCHRONICLE20にほぼ全て再録されているので、コレクターアイテムとなってしまっていますが、CHRONICLE20は500ページ近くあって重いので、読みやすさならこっちの方が上かしら(笑)。

 

 


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電脳戦機バーチャロン「One-Man Rescue」Vol.02

発売日:2013/08/10

出版社:株式会社セガ

ページ数:40P

定価:2000円(コミケセガブース価格。セガストア通販では2619円)

 

・ゲーム攻略度:★

CGとテキスト主体なので、ゲーム要素は無しです(笑)。

 

・設定資料度:★★★★★

ストーリーが連載版では語られなかったエピソードなので資料的価値がありますし、なんといっても表紙になっているライデンの新バリエーション機が登場するのが大きいですね!

 

・入手難易度:★★★

一般書店には流通していませんが、現在でも古本で定価前後の価格で見かけることが多いです。ただし、今後重版されることは無いと思うので、そのうちプレミア化するかも?

 

・独自性:★★★★

01巻は連載版のエピソードを補強した内容となっていたのでまだ理解が追いつきましたが、今回は連載版では語られなかったエピソードで、新キャラ、新VR、新設定が沢山出てきて、設定厨としての実力(?)が試されるでしょう(笑)。

 

 

・解説

One-Man Rescue Reboot版の第02巻であり、早くも連載版では語られなかったエピソードに脱線しています(笑)。連載版では04話あたりで登場したステフォン・アイボリー軍曹が、サルペン戦闘大隊に合流する前のエピソードとなっていて、本来のアイボリー搭乗機だったライデン156号機が登場しています。

現在では「とある魔術の電脳戦機PS4限定版付属のCHRONICLE20にほぼ全て再録されているので、特に拘りがなければ、無理に手に入れる必要はないかもしれません。(^^;

 

 

 


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電脳戦機バーチャロン「One-Man Rescue」Vol.03

発売日:2014/08/15

出版社:株式会社セガ

ページ数:40P

定価:2000円(コミケセガブース価格。セガストア通販では2547円)

 

・ゲーム攻略度:★

CGとテキスト主体なので、ゲーム要素は無しです(笑)。

 

・設定資料度:★★★★

今回も連載版では語られなかったエピソードとなっているため、資料価値は大きいですし、ライデン156号機の戦闘シーン解説のCGはCHRONICLE20の再録から何故か漏れているので、そういう意味では他の巻より貴重かもしれません。

 

・入手難易度:★★★

一般書店には流通していませんが、現在でも古本で定価前後の価格で見かけることが多いです。ただし、今後重版されることは無いと思うので、そのうちプレミア化するかも?

 

・独自性:★★★★

02巻に続き、またもや初公開エピソードで新キャラ大放出となっていて、OMG時代からの設定厨である自分でも理解が追い付かない濃密さです。(;´▽`)

 

 

・解説

One-Man Rescue Reboot版の第03巻であり、02巻に続いて今回も脱線エピソードです。(´^q^`) SHBVDとRNAの本格的な激突が始まる前の、FR-08とRNAの密談や、OMGでのサルペンとバイモルフの戦闘を回想するエピソードが収録されています。

本書も「とある魔術の電脳戦機PS4限定版付属のCHRONICLE20に再録されているのですが、前述の通り、後半に載っているライデン156号機の戦闘シーンをハイエンドCGを使って解説したページが、何故か未収録となっているので、CHRONICLE20を持っている方にとっても貴重な資料となっています。

 

 

 


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電脳戦機バーチャロン「One-Man Rescue」Vol.04

発売日:2015/12/29

出版社:株式会社セガ・インタラクティブ

ページ数:40P

定価:2000円(コミケセガブース価格。セガストア通販では2547円)

 

・ゲーム攻略度:★

CGとテキスト主体なので、ゲーム要素は無しです(笑)。

 

・設定資料度:★★★★

今回が初登場(だったと思う)のボーテクス・リフォーが登場したり、リリンやアイザーマン博士、マシュー大佐等、オラタン以降ではお馴染みになったキャラも出てきて、設定厨大喜びな感じに(笑)。

 

・入手難易度:★★★★

理由はわかりませんが、この04巻のみあまり流通していないようで、駿河屋の買取価格もこの巻のみ頭一つ抜けて高いので、やや入手ハードルが高め。

 

・独自性:★★★★

新キャラやシリーズお馴染みのキャラが沢山出てきますが、相変わらず脱線していて話が進んでいないので、01巻から続けて読んでいるとちょっと疲れてくるかもしれません。(;´▽`)

 

 

・解説

One-Man Rescue Reboot版の第04巻で、本編は今回も連載版では存在しなかったエピソードとなっていて、リリン・プラジナーやアイザーマン博士等、バーチャロンの世界観を語る上で欠かせない人物たちが登場します。後半はスキマティックに収録されている特殊重戦闘VR大隊によるエピソードの戦闘シーンを、ハイエンドCGで再現した解説となっています。

この後、亙さんはとある魔術の電脳戦機の開発に集中するためにOMRの展開は一時休止されますが、再開を前にして膨大なテキストデータの入ったパソコンが壊れ、全てのデータが損失されるという不運が起こり、最終的には亙さんがセガを退社してしまったため、残念ですがReboot版OMRはこの巻を最後に、未完となってしまいました。

本書も「とある魔術の電脳戦機PS4限定版付属のCHRONICLE20に再録されています。

 

 

 

以上、2010〜2015年の書籍紹介でした。

新作ゲームこそ出ていないものの、旧作の移植にプラモデルの展開、そして公式同人誌と、バーチャロンシリーズ再起動の兆しが見え始めた時期でもありました。

 

そして次回は最終回(予定)、待望の新作ゲームが発売された2016〜2019年の書籍を紹介していく予定です。